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なくならない自動車の盗難事件
車は年々防犯機能が進化し、映画で見るような配線をバチバチしてエンジンをかけたり、ドアの鍵を針金などで開ける、ということは出来なくなっています。
統計上では年々盗難件数が減っているものの、依然として盗難事件というのはなくなっていません。
防犯機能がない昔の車が盗まれているのならまだわかりますが、防犯機能として有名なイモビライザーキーが搭載されていても盗まれている事が現状ですので、イモビライザーだからと安心せず様々な防犯対策を組み合わせて行う必要があるでしょう。
車を盗む目的
外国への輸出売買
そもそもなぜ車を盗むのでしょうか。他人の車を自分の車として使用したくて盗む、それはあまり考えられることではありません。まず盗難するにあたっては相当な技術が必要となります。その為プロの犯罪集団が関わっていることが多く、その目的としては海外への輸出売買があります。日本車は外国でも人気で需要があり、部品単体でも売買されているので、輸出されてしまった・解体されてしまった後では発見することは不可能に近いでしょう。
国内での売買
続いては国内での売買です。そのまま転売は出来ませんので、別の廃車した車・事故車などの車体番号を付け替えて販売するのです。車検証も発行されるので、盗難車かどうか見分けることも難しくなります。
犯罪への利用
ナンバープレートの付け替え、逃走車両、密売用などに利用されるケースもあります。
車上荒らし
車両自体を盗まない言わば車上荒らし。中に積んでいる荷物・釣り竿・自転車・バッグ・オーディオ・カーナビや、ホイール・ブレーキ・タイヤなど部品だけを持ち去るケースもあります。
どのような場所が被害にあいやすいか
暗がり、防犯カメラが無い、閉鎖的な場所、いわば目立たない場所・人が多い場所も狙われやすくなります。月極駐車場・カーショップ・大型ショッピングモールの駐車場、観光地、飲食店、海・山・遊園地など、また自宅の駐車場も狙われています。
車の防犯対策とは
アラーム、イモビライザーなどの防犯機能を過信しすぎないことが重要。既存のセキュリティシステムとあわせて様々な対策をおこなうことで、いかに盗りづらい環境・状態を作るか、また狙われにくくするかが重要となります。以下に主な対策を挙げています。
- ハンドルロック
- 輪止め
- ペダルロック
- シフトロック
手間となる対策ですが、長時間駐車するときには惜しまずやるべきでしょう。
また、車内には出来るだけ貴重品・荷物を置かない事、アラームやセキュリティは目立つようにやることで狙われにくくなります。
それでも盗難にあってしまった場合は?
まずは警察への盗難届を出す事、車両保険・補償を加入保険会社へ申請する事、廃車の手続き、自動車税の還付などを行いましょう。