年間多くの車が盗難被害にあっています。昔からあるような、配線をいじってエンジンをかける方法は、今の車では出来ない事が多いのに、なぜ盗まれてしまうのでしょうか。
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車はどんな盗難被害ある?
車の被害でよく聞くのが「車上荒らし」です。こちらは車を狙っているわけではなく、車の中に置かれているカーナビやオーディオプレーヤー、カバンやゴルフバック・釣り竿などの高級品を盗んでいきます。窓やドアの鍵を閉め忘れていたり、暗がりの駐車場・防犯カメラのないパーキング、はたまた自宅のガレージから盗まれることもあります。
物が盗まれてしまう以外に、鍵を壊されたりガラス窓が割られたり、修理費用も高くついてしまい、精神的なショックは大きいでしょう。
高級車にいたっては、プロの窃盗団により「車の盗難」の被害にあう可能性があります。車は海外へ持ち出され転売されてしまい、犯人も海外へ逃げ込み、車が所有者へ戻る事はまず少ないでしょう。
スマートキーでも安心できない「リレーアタック」
スマートキーの強みでもある「鍵がないとエンジンがかからない」システムを破る「リレーアタック」の手口。その手口の詳細は、名前の通り鍵から発信されている電波をリレー形式で車体へ渡していくのです。専用のツールを使い、所有者が車を離れたと同時に犯人が電波を受信、所有者と車との間を受信・送信機を持った犯人が何人かで受け渡していきます。電波を受信した車は所有者が近くにいると思い込み、ドアの鍵が開けられエンジンもスタートさせてしまいます。
不審な破壊行為がないため、周囲にばれにくく危険です。
エンジンが止まると電波を受信できていないため、再びエンジンをかけることはできませんが、その間に遠くへ車を運び、セキュリティシステムを切ってしまうのです。
安全なはずのイモビライザーも危ない
2013年頃、中国の窃盗団により多くの車が盗難されてしまいました。イモビライザー機能が搭載された車は、鍵とイグニッション側で電子照合し情報が合わなければエンジンをスタートすることが出来ません。ですが専用の「イモビカッター」というツールにより機能を停止させられ、新しい情報を上書きして盗難されてしまうケースがあります。
標準のセキュリティ機能だけでは安心できない、そんな時には別の方法で対策する事ができます。
ハンドルロックをつけて盗難対策!
ハンドルロックがついていれば、エンジンをスタートさせたとしても方向を変えることができません。ハンドルロックを解除する手間と時間、ドリルなどを使った場合は音もでかいので犯人にとっては周囲にばれる可能性がありやり辛くなります。
またハンドルロックで不審な振動を感知すると警報音が鳴るタイプもあります。
異常検知で警報音!
後付けもできるセキュリティグッズで人気なセンサー式の警報装置。衝撃・ドアが開けられた・車が傾いたなどの盗難の可能性がある動きを感知すると、音と光で威嚇します。
車に猫が乗っただけでも感知する場合、振動の感知具合を調節しましょう。
また製品によっては、弱い振動の場合は短く警告。強い振動には長く警告するものもあります。ほかには、イグニッションがONになると警告、トランクを開けられると警告、などセキュリティをONにしておくとこれだけ機能してくれますのでぜひ取り入れていきたいですね。
その他にも気を付けたい事
車の中、車本体、その他にもタイヤやホイールも盗まれる危険はあります。高級な製品を使用している場合は、ホイールにも盗難対策グッズを使う事をお勧めします。